山口県山口市の山口情報芸術センター［YCAM］にて2018年8月15日（水）から8月26日（日）まで開催される、繊細な大音響で映画を体感する「YCAM爆音映画祭2018」。その8月15日のオープニング作品が、富田克也監督の「バンコクナイツ」（2016）に決定した。

山梨・甲府に住む多様な人々のディスコミュニケーションを描き、低予算ながらスマッシュヒットを記録した「サウダーヂ」（2011）で国際的に知られる富田。本作は第69回ロカルノ国際映画祭で若手審査員最優秀作品賞を受賞した注目作で、一人のタイ人娼婦と日本人客を軸にタイの現実を描く群像劇である。

▲©Bangkok Nites Partners 2016

今回の映画祭では、「バンコクナイツ」のタイ公開バージョンが日本初上映・爆音初上映。当日、上映前には劇中に登場したクン・ナリンズ・エレクトリック・ピン・バンドがYCAM館内を練り歩きながら生ライブを披露。DJのSoi48とともに、冠婚葬祭や伝統行事での演奏など、タイのストリートで活動する彼らのサイケな音色で映画祭を彩る。また、富田と脚本家・相澤虎之助によるアフタートークも予定している。

すでにお伝えしたとおり、本映画祭では、坂本龍一の幻のパフォーマンス「坂本龍一PERFORMANCE IN NEWYORK:async」の上映も決定しており、話題作が目白押しである。