住友商事が入居する企業の“チームを強くする”ことをコンセプトに、2018年3月に「麹町PREX」を完成させ、先日モデルオフィスを開設した。

「個人がどこでも働ける時代に、それでも必要なワークプレイスとは？」という問いかけに対し、PREXシリーズを通じて働きやすさの充実や、チームワークを活性化させるオフィスの提供を目指していくという。2020年までに東京都千代田区内でさらに5棟の「PREX」シリーズの展開を予定している。

シリーズ２棟目となる「麹町PREX」は、住友商事と、空間における人々の行動をテーマにデザインを手がける日建設計の「NIKKEN ACTIVITY DESIGN lab（NAD）」、オフィス街でフードトラックビジネスを展開する注目のスタートアップ企業「mellow」の３社が協力し、チームを強くする空間としてのオフィス機能に工夫を凝らした。

全フロアにキッチンを設置し、ビルのエントランスには日替わりでmellowが手がけるおいしいフードトラックやコーヒーカー（特定日）が登場。またポータブルチェアやテーブルを運び入れることを想定した屋上にはネット環境や電源を装備するなど、エントランスから屋上の共用部まで、コミュニケーションが生まれる工夫を随所に取り入れている。エントランスでコーヒーを購入し、屋上で景色を眺めながらする休憩やミーティングはオフィスにいるのとは異なるリフレッシュ空間だ。

モデルオフィスは無垢のフローリングにミナペルホネンのファブリックで彩られたフリッツ・ハンセンの「アルファベットソファ」や可動式のカーテンなど、居心地のいいインテリアが印象的な空間だ。また、プロジェクターを用いる着席のイベントからレセプションパーティーのように立食となる状況にも対応可能な可変性の高さも備えている。このフロアには期間限定でNADとmellowが入居し、今後入居する企業とも積極的にコミュニケーションを活発化させていくという。

人が集まることで多様なインタラクションを生む「PREX」シリーズが、オフィスで働く価値を創造し、入居する企業同士の新たなビジネスチャンスを生み出すことを期待されている。