NYのオルブライト=ノックス美術館の拡張プロジェクト
建築設計事務所OMAの重松象平氏による基本デザインが発表

ニューヨーク州北部のバッファローの中心部にあるオルブライト=ノックス美術館は、その可能性を開拓する「AK360拡張プロジェクト」の新たなフェーズを発表し、緑あふれる公園のような歴史のある敷地の北側に、大胆な独立した建築物を建てる基本デザインを発表した。

この建築計画は、建築設計事務所OMAのパートナーでニューヨーク事務所代表を務める重松象平が担当。新たな建築物は29,000平方フィート(約2,700平方メートル)の広さを有し、特別展や世界的に有名なアート・コレクションが収められる。

来館者のアメニティも充実させ、周囲に遊歩道をめぐらせて、建物の内装と既存の建物や風景が視覚的にも美的にもうまくつながるようになるという。

また、1962年に建てられた棟の低層階には教育の場も新設されるなど、OMAは既存の施設の保存と改修にも取り組む予定である。

「この北側の建物全体にわたって視覚的・空間的なつながりが何層にも重なり、オルブライト=ノックス美術館という建築遺産との対話を生み出します。同時に、現代の観衆はその中に多様な活動を見出すのです」と、重松は語っている。End