ドイツの気鋭建築家 オーレ・シェーレン
バンクーバーで計画中の住居向けツインタワーのデザインを公開

ドイツの気鋭の建築家オーレ・シェーレンが率いる建築事務所「Büro Ole Scheeren」が、バンクーバーで計画されている住居向けツインタワーのデザインを公開した。

バンクーバーの活気あふれるウエストエンドという既存の地区の中に注意深く挿入された「バークレー・ビレッジ(Barclay Village)」。密集した都市環境のなかに社会的な結びつきを促すような新しい建築のタイポロジーを作り出す、というオーレ・シェーレンの取り組みのあらわれである。

デイビー・ビレッジとロブソン・ビレッジという歴史のある地区のあいだに位置するこのデザインは、周囲の都市構造の様相や規模に着想を受けており、この2地区のタイポロジーを水平方向から垂直方向に折り返すことにより、ツインタワーを周囲の地区に注意深く溶け込ませている。

「タワータイプの住居はきまって孤立と分離を強めてしまうのですが、バークレー・ビレッジは近隣地区や地域コミュニティを拡張したものであり、建築が自然環境や社会環境と再接続するように、タワーの境界を開け放つものなのです」とオーレ・シェーレンは語っている。End