建築家・田根剛の展覧会2つが同時期に開催
共通するテーマは「Archaeology of the Future――未来の記憶」

▲エストニア国立博物館(エストニア、タルトゥ/2016年) Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects photo: Eesti Rahva Muuseum

フランスを拠点に世界各地でプロジェクトを進め、現在幅広い注目を集める建築家・田根剛の展覧会が、2018年10月から12月にかけて開催される。

本展では、「Archaeology of the Future――未来の記憶」を共通のテーマにしながら、田根の密度の高いこれまでの活動と、建築は記憶を通じていかに未来をつくりうるかという挑戦を、ふたつの会場で同時期に紹介する。

▲A House for Oiso (神奈川県/2015年) Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects

TOTOギャラリー・間においては「Search & Research」にもとづき、建築における思考と考察のプロセスが展開され、田根のすべてのプロジェクトで実践されている「Archaeological Research(考古学的リサーチ)」の方法論を展観する。

東京オペラシティアートギャラリーでは「Digging & Building」と題して、場所をめぐる記憶を発掘し、掘り下げ、飛躍させる手法と、そこから生み出された〈エストニア国立博物館〉、〈古墳スタジアム〉といった代表作や最新プロジェクトを大型の模型や映像などによって体感的に展示する。

▲Todoroki House in Valley (東京都/2018年) Atelier Tsuyoshi Tane Architects

ふたつの展覧会は、場所の記憶をさまざまな角度から分析することで新たな系をつくり、未来につながる建築へと展開させていく、田根の探求と実践のプロセスを総合的に提示しようとするものである。End

田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Search & Research

会期
2018年10月18日(木)~12月23日(日・祝) 11:00~18:00 入場無料
休館日
月曜・祝日 ※11月3日(土)、12月23日(日)は開館
会場
TOTOギャラリー・間
詳細
https://jp.toto.com/gallerma/ex181018/index.htm

田根 剛:Archaeology of the Future―未来の記憶 Digging & Building

会期
2018年10月19日(金)~12月24日(月)
会場
東京オペラシティアートギャラリー ギャラリー 1&2
詳細
https://www.operacity.jp/ag/exh/upcoming_exhibitions/index.php