MADが越後妻有トリエンナーレ2018で清津峡渓谷トンネルを修復
芸術空間として自然の要素を活用した「光のトンネル」に

▲Photos by 中村脩

MAD Architectsは、新潟県にある清津峡渓谷トンネルの修復を完了した。この修復に合わせ設置されたインスタレーション「ペリスコープ/ライトケーブ」は、越後妻有トリエンナーレ2018の一環として、当施設の再活性化プロジェクトにおいて、かつてこの地域に力を与えていた文化的エネルギーを取り戻そうと、見晴所を備えた歴史あるこのトンネルに設けられたものだ。

このトンネルは特色のある岩場を貫いた750メートルの通路で、日本三大峡谷のパノラマを楽しむことができる。

MADの計画では、自然の5大要素(木、土、金属、火、水)を活用して、トンネル内にある各地点を作り変え、建築空間や芸術的な雰囲気を構築している。このデザインは、人間と自然の関係を再考し、地元の人々だけでなく観光客を、大地の壮大な美しさと再びつなげることを目指している。

芸術により変貌をとげたMADの「光のトンネルは」、芸術と自然が協力して地域社会を活性化させる方法を示すものだ。個々のインスタレーションは、観光客が傍観者の立場を越え、積極的な参加者となることができる詩的空間を形成しており、私たちは予期せぬ方法で自然の中に身を置くことができるだろう。

越後妻有トリエンナーレ2018は、2018年9月17日(月)まで開催されている。End