OMAのデザイン研究機関AMOが中国で初めて展覧会のデザインを担当
北京の798芸術区で2018年8月14日(火)まで開催

▲© Bian Jie

建築事務所・OMAのデザイン研究機関であるAMOが中国で初めてデザインを手掛けた展覧会「True Me(本当の私)」が、北京にある798芸術区で2018年8月14日(火)まで開催される。

本展は、アプリ開発会社・メイトゥ(Meitu)と北京現代芸術基金が主催するもので、Chen TianzhuoHou Yingルー・ヤン(Lu Yang)、馬良(Maleonn)、Xie Haiwei、Ye Funa、チームラボ、Theodore Bradleyといった現代の芸術家や写真家による芸術作品を取り上げている。

AMOは視覚文化研究への関心を高めており、その成果を展示デザイン、ファッションショーのセット、店舗内装などの演出空間へと落とし込んでいる。

メイトゥのアプリは10億人のユーザーがおり、自撮り画像を編集して、美化された新しい自己像作り出す。加工された自己の外面と生の自己の内面の矛盾は、展示スペースのデザイン・コンセプトである。

円形の小部屋の間に作られた中央通路から会場に入った来場者は、そこで湾曲した姿見に映し出された自己の外面という厳しい現実を突きつけられる。

この鏡の空間とは対照的に、6つの柔らかなゾーン(草やフランネル、フェルトが敷かれている)が自己の内面を表現しており、視覚的な芸術作品やパフォーマンスを展示している。

OMA香港オフィスが手掛ける文化プロジェクトの一環である本展は、OMAがアジアの活気に満ちたカルチャーシーンに関与し続けていることを示すものだ。End