東京ミッドタウン内にある21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1＆2では、2018年11月2日（金）から2019年2月24日（日）まで、プロダクトデザイナーの深澤直人ディレクションによる企画展「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」が開催される。

本展では、21_21 DESIGN SIGHT ディレクターでもあり、日本民藝館館長を務める深澤が、同館の所蔵品を中心に、新旧さまざまな100点余りの民藝を選び抜き、紹介する。

▲展示作品選定風景　撮影：岡本憲昭

民衆の用いる日常品の美に着目した柳宗悦が、無名の職人たちによる民衆的工芸を「民藝」と名づけたのは1925年。それ以来、民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展してきた。

▲左上：火鉢　出雲大津（島根県）　昭和時代 1940年代＜日本民藝館蔵＞
右上：岩七輪　阿仁合（秋田県）　昭和時代 1930年代＜日本民藝館蔵＞
左下：火鉢　朝鮮半島　朝鮮時代 19世紀＜日本民藝館蔵＞
右下：朱漆酒器　琉球王朝時代　19世紀＜日本民藝館蔵＞

本展は、撮り下ろしインタビューや制作現場の映像、民藝の新たな表情を映し出す写真、日本民藝館設立時の貴重な資料などの多彩な展示を通して、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art＝民藝」を紐解いていくものとなるだろう。