コワーキングスペースを提供するWeWorkが小学校「WeGrow」設立
空間設計は建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIGが担当

ニューヨークに本社を置く、起業家向けコワーキングスペースを提供する企業「WeWork」は、同社独自のカリキュラムを展開する小学校「WeGrow」を設立した。

創業以来、同社では会社の発展とともに、社員の子どもたちの成長を見つめるなかで、自分たちが日々求めている情熱や気力、創造性、利他主義、驚きはすべて、子どもたちがもともと持っている特性であることがわかったという。

従来の教育では、こうした特性はやがて失われてしまうおそれがあり、そうなると、大人になってから取り戻さなければならなくなる。

WeGrowは、すべての子どもが持つ驚くべき能力を解き放つことに力を注ぎつつ、未来の起業家を育てる学校だ。第一校はニューヨークのチェルシーに2019年秋に開校予定。まずは3歳から9歳、翌年以降は2歳以上を対象とし、モンテッソーリ教育に根ざしたカリキュラムを通じて、心や体、芸術や自然、さらにはWeWorkメンバーのメンター制度による起業家養成プログラムもある。

設計を手掛けたのは、デンマークの建築家ビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)率いるBIG。21世紀の子どもを育む、意識の高い教育アプローチを反映したものだ。長楕円形のオブジェが並んだ教室には、密度が濃く合理的でありながら、自由で流れのある学習環境が広がる。モジュラー式の教室、ツリーハウス、デジタルポータル、垂直農場により、包括的で調和した学習環境に仕上がっている。End