宇宙ゴミを持続可能な製品にアップサイクルさせる
ダーン・ローズガールデによる新プロジェクト
「SPACE WASTE LAB」が始動

オランダのアーティスト、ダーン・ローズガールデ(Daan Roosegaarde)が率いるStudio Roosegaardeは、新たな大規模プロジェクト「SPACE WASTE LAB」を始動させた。

現在、地球の周りには10cm以上の大きさの物体が29000個以上も浮遊しているという。こうした宇宙ゴミは壊れたロケットや衛星の一部とされ、これが現在稼働中の人工衛星に損傷を与え、この衝突でさらに宇宙ゴミが発生して、デジタル通信が妨げられるおそれがある。

問題を解決する方法は誰にもわからないのである。そこで同プロジェクトを立ち上げ、欧州宇宙機関(European Space Agency)、学生、招聘者、Studio Roosegaardeチームなど、宇宙の専門家がサポートする強力なラボが完成。

フェーズ1は、LEDを使ったユニークで大規模な屋外インスタレーション「SPACE WASTE LAB PERFORMANCE」で始まる。これは、私たちの頭上にある宇宙ゴミをリアルタイムで視覚化するもので、2017年に設計されたソフトウェアと開発されたカメラ技術により、厳しい安全性と航空規制に準拠することで実現した。

フェーズ2は、宇宙ゴミを回収して持続可能な製品にアップサイクルする、複数年にわたるプログラムとなる。

ローズガールデ自身は、「宇宙をより良い方法で見つめることが必要です。宇宙ゴミとは何だろうか? どうすれば解決できるのだろうか? その可能性はあるのだろうか? 宇宙ゴミは私たちの宇宙のスモッグなのです」と話している。End