ナイジェリアの多目的スタジアム建築コンペ
「WASTE: LAGOS MULTI-PURPOSE STADIUM」の結果が発表

建築に関するコンペティションや出版を通じて、デザイナーに機会を提供する建築リサーチ組織「arch out loud」は、開催していたコンペ「WASTE: LAGOS MULTI-PURPOSE STADIUM」の結果を発表した。

コンペでは、ナイジェリア・ラゴスにある巨大なオルソスン廃棄場(Olusosun Landfill)に多目的スタジアムを建設する設計案を募集。ラゴス市は人口が700万人から2100万人以上に拡大し、世界でもっとも急成長している大都市とされる。

この廃棄場は、かつては市街地から離れていたが、今では市街地に取り囲まれているという。さきごろ閉鎖され、都市型の緑地・市民公園への再開発が予定されている。

優勝はパリ・ベルヴィル建築国立学校のIulia DorobantuとLucas Monnereauの「BAMBOO STADIUM」に決定。同案のスタジアムは、近隣住民のための自然あふれる出会いの場となる、進展性があって柔軟で形を変えられる無数の竹をベースとしたユニット構造で、サイト内に植えた竹が地元産の建材となる。

ゲームの日にはスポーツが楽しめる複合ソーシャルスペースになり、地元コミュニティには住宅や地域の公共プログラムとしても年中使える空間で、小規模なシステムのなかに一体化している。

準優勝には、モスクワのチームのリサイクル廃棄物による生産ハブ「RECYCLE COOPERATIVE WORKSHOP」、メルボルン大学のチームによる廃棄物発電システムを備えたスタジアム「THE ‘PLATFORM’」、スペイン・グラナダ大学建築学校のチームによる現代のヨルバ族集落のモデルを目指す「YORUBA WASTE COMPOUND」の3組が選ばれた。End