東京国立博物館と凸版印刷
立体曼荼羅を再現するVR作品の製作を開始

▲東寺講堂の立体曼荼羅

東京国立博物館凸版印刷は、このたび真言宗総本山 教王護国寺(東寺)が所蔵する国宝16体、重要文化財5体の合計21体の仏像で構成される、弘法大師空海が独自に構想した立体曼荼羅を再現するVR作品「空海 祈りの形(仮)」の製作に着手したと発表した。

本作品は、2019年3月26日(火)から東京国立博物館で開催する特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」の連動企画として、同館東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で2019年3月27日(水)から上演される予定。

▲デジタルアーカイブの様子

本VR作品では、空海が唐で授かった密教の教えを日本で真言密教として完成させた歴史と、東寺講堂の立体曼荼羅を紹介。21体すべての仏像について立体形状計測と高精細デジタル撮影によるデジタルアーカイブを実施。

凸版印刷のVR技術で仏像すべてを詳細に再現することで、現地では見ることが困難な角度や位置から1体1体を拡大するなど、VRならではの視点で立体曼荼羅を鑑賞できる作品を製作するという。

TNM & TOPPAN ミュージアムシアターは、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設。専属のナビゲーターのライブ上演で、あたかもコンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財の鑑賞が楽しめる。End