宇宙関連事業立ち上げプログラム「AVATAR X」の技術実証フィールド
「AVATAR X Lab@OITA」のデザイン案が発表

▲© CLOUDS Architecture Office

曽野正之とオスタップ・ルダケヴィッチが主宰するニューヨークの建築設計事務所 CLOUDS Architecture Officeは、AVATAR X Lab@OITA(アバターエックスラボアット大分)のデザインを発表した。

AVATAR X」は、宇宙関連事業への参入を目指す企業・団体とANAJAXAが連携し、ANAグループが描く瞬間移動手段「AVATAR」を活用する、宇宙関連事業立ち上げを目指すプログラム。

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2019年からの事業会社化を視野に入れ、AVATAR技術を宇宙空間で活用する前段階として、月や火星の宇宙環境を模した大分県内の技術実証フィールド AVATAR X Lab@OITAで、地上での技術の実証実験と事業性検証が行われる。

同事務所では、このデザインをコンセプトにして宇宙時代の革新的な精神とエネルギーを伝えたいと考え、月面のようなクレーター上に浮遊する建築として設計。多層階構造で、クレーターの底から18メートル上空に浮かんでおり、歩道橋で出入りができる。

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大分の研究サイトは月の景色に似ているので選ばれたという。同キャンパスは、AVATARの開発に参加する国際的なテクノロジー企業のコンソーシアムの試験場として利用。数棟の建物のほか、月面をシミュレーションした用地は、AVATARロボットを使って月面の住居を遠隔操作で半自律的に建設する実験に活用される。

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JAXAが定義する宇宙空間で人間の進歩に必要な5つの指令をもとに、クレーターを中心として放射状に他のプログラムが展開されていく構想だ。End