誰でも宇宙から地球を眺められる!?
国際宇宙ステーション・日本実験棟の「space avatar」操作実験が始動

▲「space avatar」体験イメージ © avatarin/ Clouds Architecture Office

ANAホールディングス(ANAHD)とANAグループのavatarin(アバターイン)、およびJAXAは、国際宇宙ステーション・日本実験棟「きぼう」を活用して、「宇宙アバター事業」の創出に向けた実証プロジェクトを始動することを発表した。

avatarinは、地上400km上空を秒速8kmで周回する「きぼう」に宇宙アバター「space avatar(スペースアバター)」を設置し、その操作体験を一般の人に提供する。これにより、一般の人が街中から、「きぼう」に設置される「space avatar」をリアルタイムで直接動かし、「きぼう」船内から宇宙や地球を眺めることが可能となる。

▲図 小型分散型「space avatar」イメージ © avatarin/ Clouds Architecture Office

「space avatar」は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機に搭載。同機は2020年5月21日(木)に打ち上げられ、5月26日(火)には国際宇宙ステーションとの結合を完了、「きぼう」への移送が行われる。

「space avatar」には、avatarinが独自に開発した、JAXA施設外から「きぼう」と通信する技術や映像伝送技術を利用。「space avatar」を「きぼう」の窓に設置し、地上の特設会場からアバターを自由に操作し、宇宙や地球の景色等を地上に配信することで、あたかも自身が宇宙にいるかのような世界初のアバター体験ができる。

2020年内には一般向けのイベントを実施、東京都内の特設会場において体験できるようになる予定だ。End