2018年度のDFAアジアデザイン賞の受賞者発表
過去最多の1,000以上の応募、日本からは4点が大賞を受賞。

香港デザインセンターが主催するDFAアジアデザイン賞は、DFA賞の主要コンペのひとつとして、優れたデザインを世に出し、アジア的視点を持つ傑出したデザインを表彰することを目的としたもの。2018年度のDFAアジアデザイン賞には、18の国と地域から過去最高となる1,000件以上の応募が寄せられ、187のプロジェクトが選出された。

いずれのプロジェクトも、アジア市場においてデザインが社会、文化、経済的発展にいかに貢献しているかを示すもので、アパレル/アクセサリー、コミュニケーション、環境、プロダクト/工業の4つの主要なデザイン分野を網羅している。そのうち大賞は10点、文化特別賞、社会持続性特別賞、技術特別賞は各1点、スペシャルメンション10点、部門賞164点がそれぞれ選出された。受賞総数は日本および香港(各55作品)がトップで、中国本土(40作品)がそれに続く。大賞受賞は下記の10点、そのうち4点が日本から選出されている。

▲證大寺・永代供養墓 「&(安堵)」/UA architects

▲「aibo(ERS-1000)」/ソニー

▲瀬戸内海を周遊する客船「guntû(ガンツウ)」/堀部安嗣建築設計事務所

▲「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」/武松幸治+E.P.A 環境変換装置建築研究所

▲「DESCRY Taiwan-ALISHAN APEX LIN, PANG-SOONG X MOUNTAIN ALI TEA NO.35」/I’DER Visual Image Design(台湾)

▲「Fuzhou Jin Niu Shan Trans-Urban Connector (Fudao)」/LOOK Architects Pte Ltd(中国)

▲「PMQ Taste Academy」/PMQ Management Co. Ltd.(香港)

▲「Starfield Library」/Shinsegae Property & Cenoplan(韓国)

▲「Tai Kwun」/The Jockey Club CPS Limited(香港)

▲「The Textile Atlas」/Narrative Made(香港)

香港デザインセンターのエリック・イム(Eric Yim)会長は「世界の軸がアジアに移行するなか、アジアがかつてない影響力を持ち、世界中の関心を集める時代になっています。絶えず変化するデザイン業界の動向もまた、この時代の変化、そしてアジア的視点やアジア市場の影響力の高まりを反映しています」と語っている。

DFA賞の受賞を祝して、関連イベントが2018年12月に香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターにて開催される。スケジュールは下記の通り。End

DFA賞の受賞関連イベントスケジュール

2018年12月4日 DFAアジアデザイン賞およびDFA香港ヤングデザインタレント賞授与式
2018年12月6日 ビジネス・オブ・デザイン・ウィークにおけるDFA:アジアデザインサミット
2018年12月7日 DFAライフタイムアチーブメント賞、DFAデザインリーダーシップ賞、DFA世界優秀中華デザイナー賞授与式
2018年12月6-8日 DesignInspireにおけるDFA賞展示会

会場
香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター