NASAの火星探査機 InShigt火星に着陸成功
2年間をかけて火星の内部構造を調査へ

▲火星に着陸したInShigtが撮影した画像 Credits: NASA/JPL-CalTech

NASAの火星探査機 InShigt(インサイト)がアメリカ東部時間2018年11月26日(日本時間11月27日)、火星に着陸成功した。火星への着陸は今回で8機目という。

同機は、2018年5月5日(土)にカリフォルニアのヴァンデンバーグ空軍基地から発射。地球を離れてから約7ヵ月、3億300万マイル(約4億8千万km)の宇宙の旅を経て、火星の赤道付近、エリシウム平原(Elysium Planitia)と呼ばれる溶岩の平らで滑らかな平原に着陸。

地震計や熱流量計などを搭載しており、今後2年間の任務で火星の内部構造を調査。これをもとに、地球や月をはじめとする、表面が岩石で覆われたすべての岩石惑星がどのように形成されたかを研究する予定だ。

NASAのJim Bridenstine氏は、「今日、人類史上で8番目の火星着陸に成功しました。InSightが火星の内部構造を調査してくれるので、この貴重な研究結果をもとに、宇宙飛行士を月へ、やがては火星へと派遣することができるでしょう。今回の成果はアメリカと国際的なパートナーの創意工夫や、私たちのチームの献身と忍耐の結晶です。NASAのベストであるとはまだ言えませんが、その日は近づいていると思います」と語っている。End