リノベーションホテル「KUMU 金沢」
金沢の伝統文化を未来につなぐ”文化サロン”を目指す

北陸新幹線の開業で、東京などからのアクセスが良くなった石川県金沢市。そんな金沢市中心部のオフィス街、金沢駅からバスで約5分、バス停から徒歩1分、観光名所の近江町市場や尾山神社などにもほど近い場所に位置する、築44年のオフィスビルをリノベーションしたホテル「KUMU 金沢」は、2017年8月に誕生したモダンなリノベーションホテルだ。

▲Photo : Takumi Ota

このホテルは、金沢で活躍する気鋭の地域プレイヤーらと協働し伝統文化を未来に繋ぐ文化サロンを目指し、株式会社リビタが企画・プロデュースを行なった。

1Fはエントランス兼、共有スペースになっており、中にはティーサロン「TEA SALON KISSA&Co.(キッサ アンド コー)」が併設。店内は、地元の金工作家・竹俣勇壱氏の選定、制作による茶釜や茶道具が並ぶ。抹茶や加賀棒茶をはじめ、お茶を使ったアルコール類、上生菓子やおつまみも提供している。

器は金沢のアンティークと器の店「ENIGME(エニグム)」の選定による、地元陶芸作家の杉田明彦氏や中田雄一氏の作品が使用されているほか、スタッフのユニフォームは、テキスタイルデザイナーの安達大悟氏によるデザインの布地が使われている。

▲Photo : Takumi Ota

ティーサロンの営業は夜23時まで(ラストオーダーは22時)となっており、昼の利用はもちろん、夕食後にホテルに戻ってからも十分活用できる。フリーWiFiも完備、コンセント席が備わっているのも嬉しいポイントだ。

また、館内の共有部には、ノエチカの高山健太郎氏監修のもと、金沢の伝統文化を汲み取ったアート・工芸作品をキュレーション。計13点の作品が、共有部だけでなく、一部客室内にも展示されている。

▲もちろん1Fのティーサロン内にもアート作品が展示されている。壁面には田中義久氏と飯田竜太氏によるアーティスト・デュオのNerholによる作品だ。
Photo : Tomoko Osada

▲2F共用部には、橋本雅也氏の作品が展示。動物の骨を使って作られている、「ニホンスイセン」という作品。
Photo : Tomoko Osada

▲京都府生まれの書道家、華雪による書が3Fのエレベーターホール横に展示されている。
Photo : Tomoko Osada

▲1981年生まれの湯川洋康氏と中安恵一氏による作品は4Fに。鈴木大拙に影響を受けたJ.Dサリンジャーをモチーフにした作品。
Photo : Tomoko Osada

▲5Fには金沢美術工芸大学出身の工芸作家・木谷洋氏による茶釜と柄杓をモチーフにした作品が展示されている。
Photo : Tomoko Osada

▲広島県生まれの高本敦基氏の作品は洗濯バサミを用いたインスタレーションだ。ランドリールームの「The Fall」という壁面は、この場で制作されたもの。
Photo : Tomoko Osada

さて、気になる客室だが、ツインのフロアベッドを基本にした”COMFORT STYLE”とグループ旅行に適した”WESTERN STYLE”の大きく2種類(全6種類)から選ぶことができる。全室最大4名まで対応しているということで、カップル、友人、ファミリー、グループ旅行などさまざまな用途で利用できるのが嬉しい。

まずは畳敷きの和室を基調にした、”COMFORT STYLE”だ。全3種類が用意されており、広さに応じて、Standard、Superior、Junior Suiteに分けられる。

客室:ツインのフロアベッドを基本にした”COMFORT STYLE”

▲STANDARD:Japanese-style Room。小上がりの畳スペースがある。27㎡。
Photo : Takumi Ota

▲SUPERIOR:Japanese-style Room。ツインのフロアベッドがある全面畳敷きの和室。33㎡。
Photo : Takumi Ota

▲JUNIOR SUITE:Japanese-style Room。小上がりの畳スペースに加え、リビングソファセットを備えたゆとりのある空間。59㎡。
Photo : Takumi Ota

次に、主に家族やグループ旅行の用途に適した、二段ベッドやロフトベッドが備えられた部屋を提案する、”WESTERN STYLE”。こちらも全3種類の部屋、STANDARD、LOFT、BUNKが用意されており、広さというよりは用途に応じて選択できる。

客室:グループ旅行に適した”WESTERN STYLE”

▲STANDARD 4。ツインベッドとダブルサイズのソファベッドのある洋室。30㎡。
Photo : Takumi Ota

▲LOFT 4。その名の通りツインベッドに加え、ロフト上部にフロアベッドを二つ備える洋室。30㎡。
Photo : Takumi Ota

▲BUNK 4。2段ベッドを2台備えたコンパクトな洋室。
Photo : Takumi Ota

その他、館内には客室とは分けられたかたちで、ミーティングルームを完備、イベントや研修、会議などでの利用にも対応する。屋上には宿泊者のリフレッシュ空間になるルーフトップが設けられるなど、多くの機能を備えている。

▲屋上には金沢城公園の緑も望む開放的なウッドデッキ。ここでは、宿泊者でなくとも参加が可能なワークショップも開催されている。
Photo : Tomoko Osada

▲8名まで利用可能なミーティングルーム。48インチのモニターも完備し、少人数での合宿やプレゼンテーションに活用することも可能。(*要予約)
Photo : Takumi Ota

カップルや夫婦での観光はもちろん、少人数のチームであれば出張にも利用できる。実際は欧米外国客の利用率が高いようで、施設の内部は落ち着いた印象だ。

”金沢らしさ”を”文化”という視点でモダンに昇華させた空間に身を置き、落ち着きのある旅を楽しみたい方には最適な金沢観光の拠点になるだろう。End

KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-

アクセス
石川県金沢市上堤町2-40
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URL
https://www.thesharehotels.com/kumu/