現代人の生活にとって塩とはなにか?
塩入れと塩についての雑誌をセットにした「Salty」が登場

私たちの生活にとって大切な塩にまつわる製品がKICKSTARTERに登場した。塩入れと塩についての雑誌をセットにした「Salty」は、Kristen Taylor (kthread) とChe-Wei Wang and Taylor Levy (CW&T)の共同プロジェクトだ。

塩入れは現代の人々にとっても重要なもの。片手でスライドできる蓋つきの「Salty vessel(塩の船)」は、腐食に強い医療用の316ステンレス鋼を使用、置いたときに表面を保護するゴム製パッドをつけ、ガラスビーズブラストで仕上げている。

Salty vesselは3つのパーツで構成。すべて簡単に外れるので補充と洗浄がしやすく、食器洗い機もOK。丸く開いた部分は、どんな手の大きさでもテーブルやコンロの上で塩をつまむことができる。現代の金属であるステンレス鋼を用いているので、食品と触れても問題ない。

同品は、中世ヨーロッパ宮廷における「nef」に起源をもつという。しばしば船の形をした精巧に作られた銀や金のオブジェが、晩餐の主賓を示すしるしとして王室の食卓に置かれたという。nefのなかには、塩や貴重な香辛料を入れた引き出しがあったそうで、現代の生活で家宝になるような塩入れとはどんなものだろうかと考えた。

また、雑誌には塩の物語を掲載。塩がどんなふうに世界各地からやってくるのかを考えさせてくれるもので、100ページを超える内容。6カ国・7つの産地を訪問した、現代の塩の旅を知る一冊になっている。End