FIFAワールドカップ・カタール大会の「Lusail Stadium」
Foster + Partnersが担当したデザイン案が公開

FIFA(国際サッカー連盟)は、2022年開催のワールドカップ第22回カタール大会で使用される「Lusail Stadium(ルサイル・スタジアム)」のデザインが公開された。

イギリスの建築設計事務所 Foster + Partnersがスタジアムのデザインコンセプトを提供。同スタジアムは全面に金色をあしらったボウル型の建築で、「fanar」と呼ばれるランタンの斜め格子のデザインをもとにしており、中東の伝統的な職人技を表現している。

ドーハ中心部から15km北に位置する新たな近未来都市「Lusail City」の中心となる建築で、街の建設はすでに90%完了しているという。最大8万人を収容予定で、主催者はワールドカップの開幕戦と最終戦の候補地として提案している。

▲©︎The Supreme Committee for Delivery & Legacy (SC)

▲©︎The Supreme Committee for Delivery & Legacy (SC)

▲©︎The Supreme Committee for Delivery & Legacy (SC)

また、未来の都市の中心に位置するだけでなく、近代カタールの建国者ジャーシム・ビン・ムハンマド・アール=サーニーの家もかつてはあったそうで、同国ではこの地域は文化的にも歴史的にも重要な意味を持っている。

ワールドカップ終了後は、学校、店舗、カフェ、スポーツ施設、医療施設などが入るコミュニティ空間になる予定。多目的な地域の拠点として、ひとつ屋根の下に必要なものすべてが揃うことになる。モジュール式の座席の多くは取り外され、スポーツプロジェクトに寄付されるそうだ。End