自動車・産業機械サプライヤーのシェフラー社
都市型モビリティコンセプト「Schaeffler Mover」を開発

自動車・産業機械のサプライヤー シェフラー(Schaeffler)は現在、自動運転車「Schaeffler Mover」を開発中だ。

国連の予測では、2050年までに世界の人口の3人に2人が都市に住むと予想している。そうなると、人々の移動手段や日用品の供給方法も変化することだろう。

同社はこうした場面でロボタクシーや自動配送車などが求められると想定して、都市向けモビリティコンセプトSchaeffler Moverを開発。

特長は「Schaeffer Intelligent Corner Module」で、コンパクトで省スペースのアセンブリユニットに駆動部とシャシーを統合したもの。最大90度のステアリング角を実現し、狭い道でも操縦でき、乗客の乗り降りに並列駐車も可能になるという。また、その場での旋回もできるそうだ。

さらに、「Space Drive」というドライブバイワイヤ技術も採用。最高の品質・安全性要件「ISO 26262 – ASIL D」を満たしており、TÜV認証なども取得。さらに、制御装置が1つ故障しても、絶対的な安全性を保証する安全装置を2つ装備。GPS、レーダー、その他のセンサーと組み合わせることで、現時点で完全自動運転と無人走行のレベル4と5のベースを提供する。

また、同車は柔軟性を考えた設計で、さまざまな用途に合わせたボディを実装できる。運転に必要な技術が詰め込まれたプラットフォームからすばやく切り離すことができ、車体には自動運転に必要なセンサーの一部だけが内蔵されている。End