人工流れ星の実現をめざす民間宇宙ベンチャー ALE
人工衛星の初号機を載せたロケットの打ち上げが成功

▲Photo by Neale LaSalle from Pexels

世界初の人工衛星による人工流れ星の実現をめざす民間宇宙ベンチャー ALEは、「人工流れ星ミッション」に挑戦する人工衛星初号機を、創業から7年の開発期間をかけて完成させた。

この初号機が、2019年1月18日(金)9時50分20秒、同ミッションの実現に向け、「革新的衛星技術実証1号機」の7機の衛星の1つとして、JAXAのイプシロンロケット4号機に搭載され、宇宙に旅立った。

このミッションは、文字通り人工で流れ星を作り出すもの。ALEは、「スペース・エンターテインメント」分野における世界初の企業であり、その主たる事業が人工流れ星の発生。人工衛星から地球の大気に向かって物体を放出することで、輝く流星になるという。

この世界初の挑戦で問題となるのは安全性を確保すること。ALEはJAXAと議論を重ね、人工流れ星を意図しない場所へ放出することがないように、人工衛星の姿勢を計測するセンサーを3台搭載。その内1つでも異常を示した場合は流れ星放出ミッションを行わない厳重な対策を採用、初号機の安全システムは小型衛星クラスでは類を見ない水準にまで高められているという。

世界初の人工流れ星イベント「SHOOTING STAR challenge」は2020年春、広島・瀬戸内地域にて実施予定。直径約200kmの広範囲で600万人以上の人々が流れ星を目にすることになる。ALEではこの初号機と現在開発中の2号機で、この誰も成し遂げたことのない挑戦を推進するそうだ。End