エアバスが量子コンピューティングに関するコンペティション
「Airbus Quantum Computing Challenge」を開催

航空機メーカー・エアバス(Airbus)は、量子コンピューティングに関するコンペティション「Airbus Quantum Computing Challenge(AQCC)」を開催する。

従来のコンピュータが徐々に限界に近づくにつれて、より複雑な計算も可能な量子コンピュータが新しいレベルの計算能力を提供するとされている。

エアバスは現在、量子コンピューティングを積極的に活用して、航空宇宙産業の重要な問題を解決し、航空機の製造方法と飛行方法を劇的に変更できるかどうかを模索している。そこで同社は、量子コンピューティングに関する世界的なコンペを開催し、この分野の専門家や愛好家とともに航空宇宙業界における量子時代に挑み、前進したいとしている。

AQCCは、同社の専門家が開発した航空宇宙物理学の問題に参加者が取り組むことで、新たに利用可能なコンピューティング能力を試験・評価する今までにない機会を提供するものだ。単純な数学的問題から世界レベルの航空物理学の問題まで、難易度の異なる5つの航空物理学の問題が出題されるという。

同コンペの提出期間は2019年10月まで、評価期間は2020年1月末までだそうで、公式サイトから登録が可能。専門家、研究者、スタートアップ、学者などの科学界全体に開かれており、航空宇宙分野における量子時代へのシフトの基盤を築くことが期待されている。End