もしグランドキャニオンが山だったら!?
GISアプリを駆使し「グランドマウンテン」を制作

GIS(地理情報システム)ソフトウェアの提供を行う ESRIJohn Nelsonは、同社の製品を使ってグランドキャニオンを裏返しにした画像を公開した。

まず、デスクトップGISアプリケーション「ArcGIS Pro」を起動して、グランドキャニオン地域のDEM(数値標高モデル)画像を含むローカルシーンを開く。グランドキャニオンを「グランドマウンテン」に変えるには、まず「解析」タブの「ラスター関数」ツールを開き、「演算」セクションを展開。これを無効にする必要がある。

これを保存して、さらにこの新しい倒立DEM画像のコピーを保存して、地上標高ソースとして使用する。レイヤーを右クリックして「データ>ラスターのエクスポート」を選択。好きなファイル形式で保存。

今度は、この出来上がった反転した標高モデルに陰影起伏をつける作業を続ける。すると、グランドマウンテンの陰影起伏が現れる。ここからは反転した影を取り除いたり、霧のカラースキームをかけたり、2Dを3Dにしたり、、、とさまざまな作業を続けることで完成だ。

Nelson氏いわく、グランドキャニオンのスケール感を理解しようとしても、目も心も不思議な感覚をもつばかりだったという。それから、数多くの山脈や光景を目の当たりにしたり、実際に行ってみたりしても、彼の大きさの認識は混乱してしまうことがあったそうだ。最初にグランドキャニオンの大きな谷の広がりを目の当たりにしたときは、特にそれを感じたという。

同氏が実践したのは、何かを理解するためには、その正反対のものを考えてみることだった。GISソフトを使って「グランドマウンテン」を作ることで、彼の長年の悩みは解決したようだ。End