プロダクトデザイナー マーク・ニューソンの展覧会
ニューヨークのGagosianで2019年2月20日(水)まで開催

▲© Marc Newson. Photo: Rob McKeever

プロダクトデザイナー マーク・ニューソン(Marc Newson)の展覧会が、ニューヨークのWest 21st StreetにあるGagosianで2019年2月20日(水)まで開催中である。

本展は、ニューソンの10年以上にわたる限定家具作品を披露する初の展覧会となるもの。彼は機能的な作品を大量生産する一方で、限定生産も並行して行ってきた。

ニューソンは、象徴的な「Lockheed Lounge」(1986年)からカララ大理石のブロックを丸彫りした「Extruded Tables」と「Voronoi Shelf」(ともに2006年)まで、探究した技術の実践と概念的、美的、物理的な洗練のプロセスとしてデザインに取り組んでいる。

▲Marc Newson, Chair, 2017, Cast glass, 29⅛×27¼×21⅝ inches (74×69×55cm)
© Marc Newson. Photo: Jaroslav Kvíz

▲Marc Newson, Cloisonné White Magnolia Chair, 2017, Cloisonné enamel and copper, 26⅛×40¼×37¼ inches (66.5× 102×94.5cm) © Marc Newson. Photo: Xiangzhe Kong

本展では、チェコで制作したキャストガラスの椅子や、彫刻、家具、装飾の境界を曖昧にする北京で手作りした七宝焼き作品を披露。

▲© Marc Newson. Photo: Rob McKeever

また、2007年にアメリカのサーファー Garrett McNamaraのために制作し、Gagosian New Yorkで発表したサーフボードのアルミニウム製の新シリーズや、刀匠・法華三郎信房による匕首も展示される。

ニューソンはこうしたオブジェを芸術に移行させて、文化的意義を強調することで、技術の正確さという価値が機能的でありながら美的関心に通ずることを示している。End