赤ちゃんを眠らせるスマート・ベビーベッド「SNOO」
開発のポイントとなったのは5つの”S”

スイスのデザイナー イヴ・ベアール(Yves Béhar)が率いるデザイン会社 Fuseprojectの新たなスマート・ベビーベッド「SNOO」が注目を集めている。

同品は眠りにつかない赤ちゃんを、穏やかな音と動きで眠らせるように対応できる設計となっている。

泣いている赤ちゃんを落ち着かせるための方法とは「5S」というもので、世界的に有名な小児科医Harvey Karp博士が開発した基準だ。つまり、1.Swaddle(布でくるむ)、2. Side or Stomach Position(横向きまたはうつ伏せ)、3. Shush(シーと音を聞かせる)、4. Swing(ゆっくり揺らす)、5. Suck(おしゃぶり)だそうだ。

fuseprojectは5年間にわたりKarp博士と協力、赤ちゃんの泣き声や動きに反応してこの5Sを再現するロボット式のバシネットを開発した。世界で最も安全なベビーベッドであり、1000年以上の乳児用ベッドの歴史で初となる大きな革新だと胸を張る。

2016年の発売以来、SNOOはアメリカのNational Sleep FoundationのInnovation of the Year賞など名だたる賞を受賞。同品の製造メーカー Happiest Babyは、開発中の育児イノベーション商品で多数の投資家からの資金調達にも成功。さらにこのメーカーではSNOOを1日5ドル以下でレンタルしているそうだ。

Fuseprojectによれば、ジャスティン・ティンバーレイク、スカーレット・ヨハンソン、アシュトン・カッチャー、セリーナ・ウィリアムズもSNOOを愛用しているとか。赤ちゃんのためであり、なにより子育てで忙しい人たちの安眠にもつながる製品だ。End