ポルトガルの建築家 Guilherme Machado Vaz
隣接する礼拝堂と調和した建築

▲Photo by José Campos

ポルトガル・ポルトの建築家 Guilherme Machado Vazは、設計した新しい建築「Casa em Afife」を公開している。

ポルトガル北部の丘のふもとに建てられた住宅で、この農村は耕地として使われる平野に向かって広がり、その先は海にまで続いている。

▲Photo by José Campos

そして、この場所は礼拝堂から歩道を挟んで隔てられており、一段低いところに位置している。同プロジェクトでは、この宗教的空間の調和を妨げず、なおかつその存在感に負けないような家屋を目指した。

▲Photo by José Campos

▲Photo by José Campos

もうひとつの目標は、敷地の自然な地形を尊重すること。建物は中程度の高さのフロアを設けて既存の高さに合わせ、家の南側および西側の屋外と直接的な関係が生まれた。循環スペースを最小限にし、もっとも高い場所であるルーフテラスに至る道として、中央に階段を設けることで有効な空間利用を実現。

外装と内装のあいだにははっきりとしたコントラストをつけ、ファサードはシェルとして機能。開口部を通って、家と外の世界とのあいだの接触が可能になることもある。

▲Photo by José Campos

礼拝堂に面した南側の高い入口は金箔を施した彫刻を思い起こさせ、また抽象的ではあるが、三部作の中世の宗教絵画を想起させてくれる。また、この家にはモダンさではなく古さがある。プールはまさにこの古さを表現しているそうだ。End