東京とウガンダが拠点の建築事務所 テレインアーキテクツ
設計を担当した首都カンパラ郊外の日本食料理店「やま仙」

▲Photo:Timothy Latim

小林一行と樫村芙実が設立した、東京とウガンダ・カンパラを拠点に活動する建築設計事務所 テレインアーキテクツが、ウガンダでの新しい建築を公開している。

日本食料理店と小さな商店をあわせ持つ、カンパラ郊外の商業施設「やま仙/Yamasen Japanese Restaurant」だ。

▲Photo:Timothy Latim

▲Photo:Timothy Latim

成長が早く安価なため足場材などとして使われるユーカリ材は、見た目の不均一さや扱いにくさから建材としては脇役として使われることが多い。この材を主要な構造・仕上げとして用いることが新しい試みとなった。

敷地は丘陵地にあり、敷地内にもなだらかな斜面がある。これを既存のスロープに見立てて、地階からゆるやかに上階へ登るアクセスを考案。

▲Photo:Timothy Latim

▲Photo:Timothy Latim

既存の5本の樹木を避けるように茅葺きの大屋根を掛け、この屋根の下にいくつもの店が集まり、そこに人々が集う場所がうまれた。

地域で手に入る材料、穏やかな気候、厳しい気候、その土地で育まれた技術などの要素を汲み取りながら、その土地・場所ならではのデザインを探る、同事務所らしい建築となっている。End