「銀河」をなす中世天文学の名著シリーズが登場
特別な印刷技術を用いたカバー装丁が特徴

自分が科学好きかどうかはともかく、誰しもコペルニクスやケプラー、ガリレオ、ブラーエという名前を聞いたことがあるはずだ。こうした科学者たちは、私たちが宇宙を見つめる方法を変え、人類を理解する方法を変えた偉人と言えるだろう。

そんな彼らの著作にスポットを当てた6冊の書籍コレクション「Discovering the History of Astronomy – Scientists who changed the way we see the Universe」がKICKSTARTERに登場した。

同コレクションは、コペルニクスの「天球の回転について」をはじめとして、ブラーエの「天文学の観測装置」、ケプラーの「新天文学」といった中世の天文学の名著で構成されている。

では、何が新しいのかというと、特別な印刷技術を用いて各本のカバーを仕上げたことだ。一冊一冊が異なる惑星にインスピレーションを受けた表紙デザインになっており、コレクション全体でひとつの「銀河」を作り上げている。

こうしたメタファーを頭に入れて本のタイトルを見ると、それぞれが惑星を表現したもので、読者の体験を創造しているのだと分かる仕組みになっている。

たとえば「天球の回転について」は水星をイメージ。熱い惑星として知られる同星では、タイトルの一部に黒いサーモクロミックインクを施し、そこに指を置いて熱を加えると、完全なタイトルが浮かび上がるデザインになっている。

もちろん、それぞれに異なる仕掛けが盛り込まれており、読者のイメージが膨らむコレクションになっている。End