ノルウェー・スタヴァンゲルの新しい文化施設
「Three Houses and a Long Table」

ノルウェーの都市・スタヴァンゲル(Stavanger)の新しい文化施設の設計コンペで、オランダ・ヒルフェルスムに本拠を置く建築設計事務所 Karres en Brandsの「Three Houses and a Long Table」が勝利したと発表された。

これは、歴史ある同市の中心部と東部地区の間に位置する、Nytorget地区における新しい都市構想の一環で立ち上げられたプロジェクト。青少年文化センター「Metropolis」、アートギャラリー、ショップなどのさまざまな文化プログラムと、多目的の緑豊かな空間を囲む多様なオフィスプログラムを組み合わせたもので、同案もこれに参画した形だ。

「Long table」とは、広場での活動を強調することに特化した、時代を越えたシンプルな緑のオアシスを意味している。活動スペースを確保するために、緑をなくすのではなく、公共スペースの中心に緑を設定。いわば「広場のなかの公園」であり、広場のもっとも重要な要素として、活動を集中させ、一日を通して季節ごとに変わるユニークな空間を提供する。

一方「Three Houses」は、オフィス、ホテル、カルチャーセンターなど、さまざまなテナント向けの柔軟なスペースの複合的な建築で、Metropolisも入居する多目的施設がそれぞれをつなぎ合わせている。

それぞれの建築は文脈に応じて全方向で街並みを強調しており、その一方で特徴のある狭い通路を備えた親密な内部空間では、歩行者のつながりを促進させるように設計されている。3つの建物すべてに共通しているのは、地元の持続可能な木材を使用していることで、これによってユニークで開放的なフロアと壮大な街の景色が生まれている。End