「ロエベ クラフト プライズ 2019」のファイナリストが発表
29名のうち10名が日本人から選出
優勝者の発表は2019年6月25日を予定

▲デロス・ウェバー(アメリカ)「Geisha Handbag Series」
花こう岩、すす竹、ラタン、顔料、可変寸法 2016年

ロエベ ファンデーションが主催する「ロエベ クラフト プライズ 2019」のファイナリスト、29名のアーティストが発表された。ロエベ クラフト プライズは、卓越し、優れた技術を持ちあわせた、新鮮でモダンなクラフトマンシップを賞賛し、世に知らしめることを目的に2016年にロエベファンデーションとロエベのクリエイティブ ディレクターであるジョナサン・アンダーソンが立ちげたアワードだ。本年度は100か国以上の国の2,500人以上の応募のなかからファイナリストに選ばれた29名のうち、日本人が10名ほどノミネートされている(うち3名は海外在住)。各ファイナリストの作品は、2019年6月26日から7月22日まで、草月会館(東京赤坂)にあるイサム・ノグチ作 石庭「天国」にて展示される。

ファイナリストは下記の通り。
平井明子、アンドレア・ウォルシュ、アニー・ターナー、デロス・ウェバー、エルカ・サダ、Fang Jingfeng & Dong Mi、石塚源太、ジャンパオロ・バベット、ジョヴァンニ・コルヴァヤ、ハリー・モーガン、Heeseung Koh、エナル・イグレシアス、ジム・パトリッジ & リズ・ウォルムズリー、ジョン・エリック・バイヤーズ、ヨクム・リンド・ジェンセン、森 順子、高樋一人、井尾鉱一、Kye-Yeon Son、Youngsoon Lee、西川雅典、中田真裕、ミハル・ファーゴ、Minhee Kim、ルット・ペータース、藤掛幸智、道川省三、ソフィー・ローリー、橋本知成

毎年開催される同プライズは2016年にロエベ ファンデーションが立ちあげたもので、現代のクラフトマンシップにおける卓越性、芸術的価値、そして新しさを称えることを目的としている。3回目となったロエベ クラフト プライズではさまざまな技術、媒体および表現方法を見ることができ、ファイナリストの構成も、新卒、新進、有名どころ、その分野の第一線で活躍するアーティストまで多岐に渡っている。

▲石塚源太(日本)「Surface Tactility #11」
漆、スチレンフォーム玉、2-way トリコット、リネン生地 、670 x 660 x 840 mm 2018年

▲ルット・ペタース(オランダ)「Suctus」
銀、琥珀、50 x 100 x 40 mm 2018年

▲「Collection of Contained Boxes」 アンドレ・ウォルシュナ(イギリス)
ガラス、ファイン・ボーンチャイナ、光沢仕上げのプラチナ、光沢仕上げの金、可変寸法 2018年

2019年は、9名の専門家で構成される委員会が、マドリッドで2日間に渡ってファイナリストを選出。その選考過程では、技術的成果、革新性および芸術観という点において優れた作品であることが重視された。賞金50,000ユーロが授与されるロエベ クラフト プライズ2019の優勝者は、深澤直人やパトシリア・ウルキオラなどデザイン界で活躍する人物11名で構成される審査委員によって、今回選ばれた29人のファイナリストから選出される。

結果発表は、2019年6月25日の「ロエベ クラフト プライズ 2019」のオープニングイベントにて行われる予定だ。End