TULP interactiveによるデータビジュアライゼーション
オランダの列車ダイヤをもとに美しいイメージを作成

▲©︎ TULP interactive

オランダ・ハーグを拠点としてデータビジュアライゼーションを手がけている TULP interactiveは、「ON TIME EVERY TIME」という作品を公開している。

このビジュアライゼーションは、リアルタイムデータではなく、もっとも本数の多い2018年12月14日のオランダの列車ダイヤをもとに作成している。

▲©︎ TULP interactive

TULP interactive を主宰するJan Willemによると、列車がある駅から次の駅へ走り始めると、概念的にこの2つの駅は一時的に近づくという。同作では、この駅が近づくプロセスを視覚化している。電車が次の駅に向かうたびに、そして電車が動いている間だけは、起点となる駅は目的の駅に向かって動く。

列車が速くなればなるほど目的地に近くなり、出発地から目的地までの列車の数が多いほど、目的地に向かって動く。また、列車が動いていない場合は、駅はゆっくりと元の地理上の位置に戻る。

▲©︎ TULP interactive

オランダ西部であるアムステルダム、ハーグ、ロッテルダム、ユトレヒト間の地域は非常に密接に関係しているので、この地域では歪みが大きい。これに対して、多くの駅は別の目的地があるので、時間の経過とともに駅はそれぞれの目的地に向かって「引っ張られる」ことになる。また、夜間は列車の運行がほとんどなく、ほぼすべての駅が元の場所に戻る。

Willemはこうしたプロセスから、これまでにない数々の美しいイメージ、生き生きとしたアート作品を生み出すことができたのである。End