発芽・育成・収穫をローテーションで楽しむ
スマートな水耕栽培キッチン家電「Mizzle」

今日では、からだの健康は食生活に直接的に結びついているという認識が広まり、新鮮な作物の需要が急激に高まっている。

畑を持てない都市空間では、自給自足できる水耕庭園が台所にあれば、新鮮な野菜をいつでも栽培・消費できるにちがいない。こうしたニーズに応えるような、都会向けのプロトタイピングが公開されている。

スマートな水耕栽培用キッチン家電「Mizzle」は、「マイクログリーン(microgreens)」と呼ばれる、豆苗やスプラウト、かいわれ大根などの野菜やハーブを種子の状態から育てるために設計された装置だ。

プロジェクトの当初の目標は、ユーザーが健康によい野菜を育てるだけでなく、栽培プロセスに関心を持たせて消費を習慣づけさせることだったという。さまざまな屋内での植物栽培システムをリサーチし、スマートキッチン家電に落ち着いた。

同品は3つの部分に仕切られており、1つは発芽に必要な「暗室」、残りの2つはLEDライトを当てて収穫まで育てるトレイである。マイクログリーンは通常、発芽に5日間、収穫までに15日間かかるとされる。それゆえ、発芽・育成・収穫の5日ずつ・3区画に分けて、ローテーションで成長を楽しめるというわけだ。

栽培トレイも横からスライドできるので、簡単にローテーションができ、継続して栽培ができるようにデザインされている。また、専用のアプリを使えば栽培状況やタンクの水位を把握でき、レシピなども教えてくれる仕組みになっている。End