世界初の禅xミニマリズムのホテル
「ホテル・ゼン・トーキョー」
東京・日本橋人形町にオープン

建築家 各務太郎が2018年に立ち上げたホテル事業を手がける企業「SEN」は、「泊まれる茶室」をテーマとした、世界初の禅xミニマリズムのホテル「ホテル・ゼン・トーキョー(hotel zen tokyo)」を2019年4月上旬に日本橋人形町にグランドオープンする。

このカプセルホテルの最大の特徴は、千利休が16世紀後半に生み出した茶室の傑作「待庵」を建築家が21世紀型に再解釈して、各客室を和モダンな空間に仕上げたことだ。

各客室は天井高が2m以上もあり、シモンズ・ベッドを採用したり、壁に日本画を飾るなど、ミニマルな空間でありながら上質な和体験を提供。全7フロアで、ベッドサイズや部屋の広さに応じて5種類・合計78の客室を用意した。

また、館内には合計300平米の共用施設も併設。ビジネスマンが仕事に使えるワークラウンジや、ソムリエが厳選した日本酒・日本産のリキュールを用いたカクテルが楽しめるバー・ラウンジがあり、ゲストが部屋以外でもくつろげる設計になっている。

オリジナル・ルームウェアは、SOMA DESIGNクリエイティブディレクター・デザイナーの廣川玉枝氏がデザインしたもの。着物にインスパイアされたシルエットのルームウェアで、市中の山居である茶室空間の中、自然の風景を身に纏い、禅の心を引き寄せるデザインとなっている。

同社は、日本の禅の精神を極小空間の「茶室」を軸として、次の時代へアップデートすることを目指しているという。このホテルのみならず、今後の展開も楽しみだ。End