最先端配送ソリューション「FedEx SameDay Bot」が発表
当日配送・ラストマイル物流を目指して米国で試験開始

世界的な物流企業のFedExは2019年2月27日(水)、開発中の最先端配送ソリューション「FedEx SameDay Bot」を発表した。急速に変化する消費者のニーズに応えるためのもので、小売店から顧客への当日配送・ラストワンマイルの物流サービスの実現を目指している。

同社は、AutoZone、Lowe’s、Pizza Hut、Target、Walgreens、Walmartといった企業と提携して、店舗側の自律配送ロボットのニーズを見極めたいとしている。平均して60%を超える顧客が店舗から3マイル(約4.8km)以内に住んでいれば、限定地域でのオンデマンド配送が可能になるとの見通しだ。

DEKA Research&Developmentと共同で開発しているこのFedEx SameDay Botは、歩道や道路沿いを走行できるように設計、小型の荷物を安全に自宅や会社に配送してくれる。

LiDARやマルチカメラなどの先進技術を搭載しており、周囲の状況を認識しながら走行。機械学習アルゴリズムを使って障害物を検知・回避、安全な経路をたどり、交通ルールも守れるという。また、舗装されていない道や縁石、玄関先まで届ける場合でも段差を通ることができる。

同社は2019年夏に米テネシー州メンフィスを含む一部の市場で試験を実施し、最終的には行政の認可を受ける予定だ。効率的な配送や生活の質の向上につながるか、今後の展開に注目だ。End