コンセプトカー「Fiat Concept Centoventi」が公開
とことんカスタマイズ可能なアクセサリーが特徴

イタリアの自動車メーカー フィアット(Fiat)は、同社の120年の歴史で新たなマイルストーンとなるコンセプトカー「Fiat Concept Centoventi」をジュネーブモーターショーで公開した。

同車の基本は「真っ白なキャンバス」。ユーザーのカスタマイズは無限大で、どんなときでも好みやニーズに合わせてカラーリングを変えることができる。「4U」プログラムとして、ルーフ、バンパー、ホイールカバー、外装はそれぞれ4種類から選択可能だ。

さらに、ディーラーでしか扱えないバンパー、ルーフ、外装などを除いて、サウンドシステム、ダッシュボード、収納ボックス、シートクッションなど、グループ企業の「Mopar」がデザインした114点のアクセサリーは、ユーザーがオンラインで購入でき、自宅で取り付けができる。

カップホルダーや書類ホルダーのような単純なアクセサリーは、自宅、ディーラー、専門の印刷所で3Dプリントもできる。こうしたシステムは、自動車アクセサリーの新しいビジネスモデルとなるもので、Web上で売買や愛好家コミュニティの育成にもつながるとしている。

また、電源もカスタマイズが可能。デフォルトで取り付けられたバッテリーは100 kmまで走行できるが、もっと長い距離を走りたい場合は、最大3個までバッテリーを追加でき、それぞれ100kmずつ距離を延ばせる。自宅やガレージで充電でき、航続距離は最大500kmにまでなるのだ。

こうしたカスタマイズの自由度こそが、改めてフィアットの魅力を高めるものになるという構想だ。End