東京2020オリンピック聖火リレートーチが公開
デザインを手がけたのは吉岡徳仁

東京2020オリンピックの開催を控え、聖火リレートーチのデザインが発表された。デザインを手がけたのは吉岡徳仁

日本人にもっともなじみ深い花である桜がモチーフで、継ぎ目のないひとつなぎのトーチは、新幹線の製造にも使われている「アルミ押出成形」という製造技術を採用。

さらにこのトーチから、聖火の形もデザイン。花びらから生み出された5つの炎は、トーチの中央でひとつとなり、より大きな輝きで「希望の道」を照らすそうだ。燃焼部には、聖火を保ち続けるために、火力の強い青い炎と火のない燃焼(触媒燃焼)の2つの燃焼を採用。これらが聖火の赤い炎を支える仕組みになっている。

オリンピック聖火は、2020年3月の桜の季節の訪れとともに、「Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。」という東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトと一体となり、日本全国を巡ることになる。

また、オリンピックトーチの素材の一部には、東日本大震災の復興仮設住宅のアルミ建築廃材を再利用して、被災地の復興を願うとともに、サステナビリティにも配慮している。

吉岡は、「きっかけは、被災地の子どもたちとみんなで、桜のエンブレムを描いたことでした。子どもたちが描いた力強い桜の絵のように、被災地の方々が苦悩を乗り越え、立ち上がる姿を世界の人々に伝えたい。その想いでデザインをさせていただきました」と語っている。End