プラハに登場した路面電車「T3 Coupé」
過去の車両にオマージュを捧げるシックなデザイン

ヨーロッパの都市でよく見かける路面電車(トラム)だが、チェコの首都プラハに登場したのはブルーを基調としたシックな観光用トラム「T3 Coupé」だ。

デザイン事務所 Anna Marešová designersがプラハの公共交通会社と共同で開発したもので、オリジナルの外観を維持しながらも、新しい文脈に合わせて伝説的な「Tatra T3 tram」にもとづいた車両を作りあげた。

特徴的なのは、車体の後部が大きな開口部になっていることだ。オリジナルの要素を現代の技術と組み合わせることで、公共交通機関だが本物の贅沢を実現している。

また、このトラムにはドアが前方に1つしかなく、それで「T3 Coupé」と呼ばれているのだそうだ。1960年代の雰囲気を醸し出す、オリジナルの「Tatra T3 tram」をデザインしたインダストリアルデザイナー František Kardaus(1908-1986)へのオマージュにもなっている。

インテリアは、1950年代のT1路面電車でチケット販売のカウンターとして機能していた装備品からヒントを得た、バーがある。もうひとつの特徴であるルーフウィンドウは、有名なシュコダ社製のバス「706 RTO」への目くばせにもなっている。さらに、切符を切るハサミや車内の設備、オリジナルのT3 Coupéチケットなどのディテールもデザイン。ただ乗車するだけでなく、遊び心が詰まった車両だ。End