1万円、5千円、千円紙幣のデザインを一新
渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が登場

政府と日本銀行は、2024年度上期をめどに1万円、5千円、千円の紙幣(日本銀行券)のデザインを一新すると発表した。新時代「令和」の顔となることが期待される。

2004年以来の刷新となり、千円札の図柄はペスト菌を発見したことで知られる北里柴三郎、5千円札は女子の英語教育に取り組んだ津田梅子、そして1万円札は、第一国立銀行や東京証券取引所の設立に携わった実業家の渋沢栄一が登場。

裏面には、千円札が葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」、5千円札が藤の花、1万円札が辰野金吾設計の東京駅・丸の内駅舎をあしらっている。

偽造防止対策として、「高精細すき入れ」や肖像の3D画像が回転する最先端のホログラムを採用。1万円札と5千円札はストライプタイプのホログラム、千円札はパッチタイプのホログラムで、ユニバーサルデザインの観点からも種々の変更を予定している。

また、2021年度上期をめどに、五百円硬貨もデザイン・素材を変更する予定。偽造防止の観点から、素材にはバイカラー・クラッド(二色三層構造)という新技術を、貨幣の縁には「異形斜めギザ」を導入するそうだ。End