建設設計事務所 SOMがデザイン案「Moon Village」を公開
世界初となる月面での半永久的なコンセプト集落

▲Image © SOM | Slashcube GmbH

人類が最初に月面に着陸してから50年、私たちが月面に再び向う新たなプロジェクトが進行中だ。アメリカの大手建設設計事務所 スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)は、世界初となる月面での半永久的なコンセプト集落「Moon Village」のデザインを公開した。

欧州宇宙機関(ESA)およびマサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で開発するもので、SOMがマスタープランニング、設計、集落の施工を担当。

▲Image © SOM | Slashcube GmbH

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そこでカギとなるのは、「回復力」と「自給自足」だそうだ。マスタープランでは、南極付近にあるシャクルトンクレーターの縁を想定。エネルギーとしては太陽光を利用し、月の天然資源を使って食料やそのほかの生命維持要素の生産を試みることになる。

また、くぼ地から水を汲んで、呼吸に適した空気や、輸送用や産業活動用のロケット推進ガスを作り出すことにしており、集落もこのクレーターの水や氷がある付近に展開するという。

Moon Villageは、2050年以降の将来の探査に向けたESAの研究や、宇宙や月で生活するためのNASAの戦略計画に見合うように設計。人類が火星やその先へと向かう大きな計画を達成するための足がかりになると位置づけている。End