クレジットカード会社のジェーシービー（JCB）は、サインポストが開発した人工知能搭載レジ「Wonder Register（ワンダーレジ）」を用いた実証実験を、JCB高田馬場オフィスにて2018年9月28日（金）から2019年3月29日（金）まで実施し、その結果を公表した。

同オフィス内の売店等で行ったこの実験では、センサーや電子タグを必要としない画像認識技術を搭載したワンダーレジが、商品やお弁当を識別のうえ購入金額を算出し、JCB社員が電子マネー「QUICPay（クイックペイ）」で決済を行うことで、その利便性や実用性を検証。

その結果、売店利用者のうち8割以上が有人レジではなくワンダーレジを利用し、スタッフによるレジ打ち等の周辺業務が大幅に減ったそうだ。また、販売スタッフが不在でも商品購入が可能となり、売り上げが約4割増加したという。

同オフィスでは、このシステムを2019年4月より本格導入を開始した。JCBは引き続き、業界全体で加速する人手不足や人件費高騰といった課題に対して、加盟店の業務効率化支援についての検討を進めるとしている。