ミュンヘンのスタートアップ 「Sono Motors」が手がける
ボディに248個の太陽電池を内蔵したソーラーEV「Sion」

ドイツ・ミュンヘンに拠点を置くEVスタートアップ Sono Motorsが手がけるのは、ボディに248個の太陽電池を内蔵したソーラーEV「Sion」だ。価格は25,500ユーロ(約320万円)。

最高速度は時速140km。ドイツでは、日中に太陽電池で充電すると、1日当たり最大34kmまで走行距離を延ばせるという。日中に近距離の移動をするだけという人にはぴったりだろう。

もちろんこれだけでは足りないので、急速充電スタンドを使えば、30分間で80%まで充電可能。ヨーロッパのどの公共充電ステーションでも充電でき、搭載された双方向充電器を使えば、他のEVを充電させることもできるそうだ。1回の充電での航続距離は250kmとなっている。

ボディはミニバンクラスの大きさで、トランクもゆったりサイズ。内装には、空気ろ過システムとして、ダッシュボードに特別なコケを内蔵。静電引力も使用して、空気から微粒子状物質を最大20%ろ過し、車内の温度と湿度にも効果を発揮するのだそうだ。

また、双方向充電システムを活用して、キャンプや工事現場、自宅などでも電力源にもなるという。サステナビリティにも配慮して、製造工程での避けられないCO2排出量をオフセット、100%再生可能エネルギーで生産。車体のフレーム自体もアルミニウム製で100%リサイクル可能だ。

アプリを使えば、他のユーザーとライドシェアリングができるだけでなく、充電したエネルギーを提供することもできるので、他のユーザーの財布までも助けることにつながるかもしれない。End