ドイツの次世代ソーラーEV
「Sion」のプロトタイプが公開

化石燃料を使わない環境に配慮した電気自動車が世界中で開発されるなか、ドイツ・ミュンヘンに拠点を置くスタートアップ Sono Motorsが手がけるのは、100%再生可能エネルギーの太陽光で駆動するEV「Sion」である。

255kmの航続距離を実現するというSionは、248を超える太陽電池を自動車のボディ全体にシームレスに搭載しているのが特徴だ。

短距離であれば自家発電で走行でき、急速充電ステーションでは30分で最大80%まで充電可能。家庭用の電源ソケットやヨーロッパの公共充電ステーションを使うことができ、Sionから別の車に給電することもできるという。

ゆったりとしたインテリアには10インチのタッチディスプレイを搭載しており、必要な情報をすべて表示。さらに、自然の心地よい雰囲気をもたらすコケ植物を統合するという斬新なデザインを採用している。

また、スマートフォンのアプリは、デジタルキーとして機能したり、車のデータをリアルタイムで表示したり、カーシェアリングやライドプーリング、あるいは他のユーザーとの電力シェアといったサービスを受けたりすることができるそうだ。

そのほか、搭載されるソーラーパネルは従来のガラス基板ではなくポリマー基板とすることで、手頃な価格や軽量さ、高い効率的と柔軟性を実現するとしている。End