nendoがミラノサローネで「breeze of light」を披露
ダイキンのためにデザインしたインスタレーション

佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoは、2019年ミラノサローネにて、ダイキンのためにデザインしたインスタレーション「breeze of light」を披露した。

▲Photographer : Takumi Ota

ダイキンが空調の専門メーカーとしてさまざまな空間に適した空気を作り、常に空気のことを考えてきた企業であることから、普段あまり意識することのない空気の存在を強く感じられる空間を生み出すことを考えた。

花型に切り抜かれた偏光フィルムに対して、偏光フィルター付きのスポット照明を当てると、光が2層の偏光板を通過することで床に落ちる花型の影は本来よりも暗くなる。偏光フィルターを45度回転させると影は半透明になり、さらに45度回すと花の影は完全に消える。

この原理を利用した空間体験を生み出すために、モーターによって偏光フィルターを個別に制御できるスポット照明を115個作成し、一定のピッチで天井面に設置。さらに、その真下には約17,000本の偏光フィルムの花が規則的に敷き詰められた。

花の向きは全て統一されつつ、高さはひとつひとつ異なることで空間全体が滑らかに波打つようになり、まるで偏光フィルムの「花畑」のようなランドスケープが生まれた。そして、花の影の濃度を様々に変化させていくことで、実際の空気の流れは無く、また、光の照度も常に一定ながら、「影のみ」によって花畑を通り抜ける「風」が体感できるようになった。

このように、本来は目に見ることのできない存在を視覚化することで、新たな「空気の感じ方」が芽生えることを目指した。End