サムスンが中電力LEDパッケージ「LM301H」を改良
温室や垂直農法などにより多くの光を供給

サムスン電子は、温室や垂直農法などの園芸用に、中電力LEDパッケージ「LM301H」を改良すると発表した。2019年4月中には生産を開始する予定。ジュール毎3.10マイクロモルで、現行の中電力白色LEDパッケージのなかで最高の光子効率が特長だ。

この光子効率から、照明器具では30%少ないパッケージで、LM301Hの旧バージョンと同じ効率レベルを達成することができる。さらに、同数のパッケージで、照明器具の光効率を少なくとも4%向上させることができ、屋内農場でのエネルギー使用量の削減が可能になる。

同社は、チップの発光層を最適化して、電気エネルギーをより効率的に光子に変換することで、この光子効率の向上を達成。一方、チップ構造の改善により、光損失を最小限に抑えて、植物により多くの光を供給できるという。

さらに、LM301Hは高度なフリップチップ設計でワイヤーボンディングを必要とせず、パッケージの性能と確実性が向上。チップ周囲の二酸化チタンも農薬を浴びたときの耐久性を高めている。

また、バランスのとれた植物の成長を促すために、白色LM301Hパッケージでは青や緑から赤までの幅広いスペクトルの光を実現。植物病からの免疫力を高め、より大きな栄養価を提供できるとしている。End