マサチューセッツ州を鏡の熱気球が旅する
ダグ・エイトキンによる壮大なアートイベント「NEW HORIZON」

アメリカのアーティスト ダグ・エイトキン(Doug Aitken)は2019年7月に、21世紀の芸術の概念に挑む多彩なアートイベント「NEW HORIZON」を開催する。

このプロジェクトは、驚くような鏡状の熱気球とゴンドラの打ち上げを中心として、米マサチューセッツ州全域で音楽などのさまざまなライブイベントで構成されるという。

アメリカ人にとって憧れのひとつは「ロードトリップ」なのだそうだ。このNEW HORIZONは21世紀版のジャーニーで、空から風景を見渡す旅になる。表面が鏡になった熱気球が地上に降り立つたびに、なにか出来事が起こる仕組みだ。

それは、アートワークでもあり、思考や会話、音楽、そしてアートが共有されるイベントでもある。ユニークな人たちとの出会いや未来の文化への洞察を行いながら、このジャーニーはたえまなく流れるようなイベントになるとしている。

7月12日(金)に、同州の自然ゆたかで歴史ある島「マーサズ・ヴィニヤード(Martha’s Vineyard)」の自然保護区「Long Point Wildlife Refuge」からスタート。途中、イプスウィッチ(Ipswich)にある「Crane Estate」などのボストンエリアに立ち寄りながら、7月28日(日)に西部のバークシャー地方(the Berkshires)でエンディングを迎える。

球体の鏡が空を飛び、現代のさまざまな場所を上空から反射させることで、環境問題を映し出すことにもなるだろうし、美しい自然を際立たせるアート作品にもなるだろう。この現代のロードトリップが私たちに与えるインパクトは、大きいものになるにちがいない。End