長い河川の1/3にしか自然な流れがない!?
WWFが世界中の河川の流れを調査

WWF(世界自然保護基金)と協力機関の新たな調査によると、世界でもっとも長い246の河川のうち、わずか3分の1強の河川しか自然な流れをとどめていないそうだ。淀みない川の流れが世界中の人々や自然にもたらすさまざまな利益も、劇的に減少しているという。

今回はWWFのほか、モントリオールのマギル大学などの研究者が、世界中で約750万マイル(約1,200万km)の河川を調査。そのうち37%に自然な流れがあることがわかった。

これは、大部分の流れや接続が人為的な変更の影響を受けていない河川で、適切でない場所にダムを造ったり、気候変動による影響で、世界中の河川は自然な流れが損なわれているのだ。そして、こうした流れがあるのは、北極圏やアマゾン盆地、コンゴ盆地など、その大部分は都市から遠く離れた場所に限られている。

そこで、WWFなどは国や地域が淡水資源を保護できるように、新たに河川マップを構築した。流れのある河川、接続性のよい河川、影響を受けている河川などが一目でわかるこのマップは、WWFのサイトから無料でダウンロードできる。End