アメーバの生態に学んだ世界初の「ソフトロボット」を開発
AMOEBA ENERGYが挑む物流業界の課題解決

近年のITやAIの発展は、さまざまな知的作業を自動化・効率化しているが、現実空間でモノを動かす物理的作業を行えるロボットなどのテクノロジーは、まだ十分に発達していないのが現状だ。

そこで、Amoeba Energy(アメーバエナジー)は、世界初となる階段を昇降できる「ソフトロボット」により家庭内や物流システムの荷物運搬を自動化するための活動を開始し、ホームページを公開した。

物流業界で問題となるのは、物流拠点から個人宅までの最終区間=「ラストワンマイル」でトラックを運転し、最後に玄関までの階段を重い荷物をもって登る作業がヒトにしかできないこと。

同社が着目したのは、その解決策を自然界の生物に求め、複雑な環境下であっても、その場その場で自在に形を変えながら、柔軟な適応力とたくましい活動力を発揮する「アメーバ」。

そして、その特殊な能力に学び、やわらかなカラダで階段を昇り降りできる、世界初の「ソフトロボット」を開発した。クローラ部分には、伸縮性に優れた素材(EPDMスポンジ)を採用。生活空間で想定される階段(段差:最長18cm、傾斜:最大35°)を昇降でき、6kgの荷物(2Lペットボトル3本相当)を運搬して5階以上のフロアにも荷物を届けられる機能を備えている。

今後はこのロボットを用いたテクノロジーの発展を通して、家庭や物流システムにおけるラストワンマイルの荷物運搬を自動化することを目指して、新たなビジネスを生み出す活動を展開する予定だ。End