ニューヨークの「タイムズスクエア・デザインラボ」
公共スペースのための新しいアイデアをブロードウェイ広場で提案

ニューヨークの中心地 タイムズスクエアには、「タイムズスクエア・デザインラボ(Times Square Design Lab)」というプロジェクトがあるそうだ。創設2年目で、公共スペースのための新しいアイデアをブロードウェイ広場に導入するデザインイニシアチブである。

このほど開催されたデザインイベント「NYCxDESIGN 2019」では、このプロジェクトから、ベンチやサイネージ、収納スペースなどのソリューションがタイムズスクエア登場した。

スロベニアのインダストリアルデザイナー Saša Machtigによる「K67 Kiosk」は、1966年に当時のユーゴスラビアで初登場したキオスクだ。モッズにインスパイアされたデザインで、モジュール式に拡張可能、ポッドを接続してグループにもできるようだ。

Joe Doucetの「Rely Bench」は、タイムズスクエアのためにデザインした2つ目のコンセプトベンチ。「Urbastyle」のサポートのもと、新しいフルデジタルの製造方法「HyCoEx」を用いた、緩やかにつながったコンクリート製のシートシステム。美的観点からも魅力があり、なおかつ車の侵入を妨げる障害物にもなるという。

「Stripes Storage Bench」は、ベンチの座面を持ち上げれば、中に収納スペースがあるタイプのベンチ。モジュールとしてVestreのコレクション「Stripes」と組み合わせることで、ステージやシート、ラウンジャーにもなる。このプロトタイプは今後、同地の清掃サービスなどで使われる予定。

また、6¢ DesignのVictoria Milneが手がけた「Totem」は簡単に収納・メンテナンス・移動が可能な背の高いサイネージ。穴の開いた3面のパネルでできていて、風が通り抜けるだけでなく、人がそばを通るときらめくように見えるそうだ。End