Foster + Partnersが設計を担当した高層建築
ニューヨークの「425 Park Avenue」が上棟

ニューヨークで2018年12月4日(火)、建設中の高層建築「425 Park Avenue」の上棟式典が行われた。Foster + Partnersが設計する同建築は、50年以上前は初めての総レンガ造りのオフィスビルであったが、現在は周囲のモダニズム建築と並んで世界のビジネスの中心街にそびえたつことになる。

タワーの形は機能を純粋に体現したもので、垂直に3つのボリュームに分かれている。7階建ての基層部分は地上で都市に組み込まれ、その上には少しひっこんだ中層階と細長いプレミアムフロアの上層階が続く。

こうしたプロポーションは詳細な分析プロセスで設計。同地からのセントラルパークの眺めをモデルに、バランスの取れた構成を実現するために空間の理想的な配置を考えたという。

ニューヨークの高層設計の特徴となる第1のセットバックは街路の基準に対応。第2のセットバックはこのテーマを発展させ、上層階を他のオフィスタワーと物理的にも象徴的にも区別している。パークアベニューの正面を最大限に活用するために、コア構造は後方に配置。

▲完成イメージ

▲完成イメージ

3つのボリュームの間にあるオフィスフロアは、マンハッタンの中心にあるオープンスペースという魅力的なアメニティになっており、2倍の高さの見事な空間を形成。第2のセットバックには、レストランやミーティングスペース、リラクゼーションルーム、会議室からなるアメニティフロアがあり、ミッドタウンとセントラルパークの素晴らしい景色を眺めることができる。End