いすゞ自動車と日野自動車
国産初のハイブリッド連節バスを共同で開発

▲日野自動車「日野ブルーリボン ハイブリッド 連節バス」

いすゞ自動車日野自動車は、国産初のハイブリッド連節バスを共同で開発し、2019年5月27日(月)に両社より発売を開始した。いすゞ自動車では「エルガデュオ」、日野自動車では「日野ブルーリボン ハイブリッド 連節バス」という名称で登場する。

両社は商用車メーカーの社会的責務として、ドライバー不足や環境問題といった社会課題に取り組むために2017年より共同開発をスタート。環境負荷を低減しながら安全かつ効率的な大量輸送を実現するハイブリッド連節バスと、高度運転支援技術・ITS(高度道路交通システム)技術の早期の実用化を喫緊の課題としてきた。

▲いすゞ自動車「エルガデュオ」

このバスは、定員120名という大量輸送能力を備え、乗客の利便性と輸送効率が向上。前車室はフルフラットで、後車室にもノンステップエリアを広く確保している。また、エンジンとモーターの間にクラッチを配置することでエネルギー回生効率を向上させるとともに、モーターだけの発進を可能にし、省燃費と環境性能を追求したそうだ。

さらに、ドライバーに急病などの異常が発生した際、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで減速して停止させることができる、「ドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System)」を搭載予定。路線バスとしては世界初となるもので、立席の乗客の安全性にも配慮しているという。

また、ITS技術としては、「プラットホーム正着制御」「協調型車間距離維持支援システム」「衝突警報」「路車間通信・車車間通信」「視覚支援カメラシステム」を開発。次世代都市交通システム(ART:Advanced Rapid Transit)での活用を想定している。End